戸建て住宅のリノベーションや中古マンションのリノベーション、住いの機能や性能を再生・維持・向上させた大型リフォームの事例を紹介します。
2階の和室の壁が土壁でしたが、最近ポロポロと剥がれ落ちるようになったことから、当社にご相談をいただきました。合成樹脂を使わない「本物の漆喰」と「本物の珪藻土」それぞれの特徴についてご説明を差し上げた結果、今回は、お部屋を明るくすることを目指して、「漆喰」に塗り替えることに。既存の土壁を削り落とし、灰汁止めの下塗りをしてから漆喰で仕上げました。室内であれば、漆喰がこぼれ落ちてくることは半永久的にありません。障子・襖の張り替え、畳の表替えもご利用いただいたので、とても明るくすっきりとした和室空間になりました。本物の漆喰は、白く明るいだけでなく、その質感が伝わってきます。「漆喰にしてよかった」と喜んでいただきました。
和室8畳で費用は24万円です。
川崎市高津区にお住いのHさんから、窓ガラスに防犯フィルムを貼りたいとのご相談をいただきました。訪問してみると、お住いの場所が準防火地域に入っており、窓ガラスは防火対策仕様の網入りガラスでした。網入りガラスにフィルムなどを貼るとガラスの割れにつながるなどの声が今でもありますが、対応できる防犯フィルムを各メーカーで開発しています。今回は、3Mジャパンというメーカーの「ULTRAS2200」を使うことにしました。
キッチンの出窓2ヶ所と、書斎の小窓3カ所で、税込み10万円でした。
工程[1]
工程[2]
工程[3]
工程[4]
[1]事前に窓ガラス寸法を正確に測り、フィルムを準備
[2」工事当日、ガラスを清掃し、専用の界面活性剤を塗布
[3」フィルムを貼り、ガラス面との間に空気が残らないように処理
[4]フィルムの周囲をシーリングして作業は終了
完成
樋の破損全体写真
お施主さんがガムテープで応急処置しても雨水は落下
交換用の新しいエルボ
無事工事が完了!
築19年のお家で雨樋が破損し、雨が降るとそこから雨水が落ちてきてしまうというご相談をいただきました。雨水の落下場所が、玄関への通路で駐車場も兼ねているため、解決する必要があるとのこと。
調査に行ってみると、軒樋の下のエルボが破損しているようで、お施主さんがその部分にガムテープを巻いていましたが、雨水の落下をうまく防ぐことができずにいました。
エルボの交換工事で解決しました。費用は約3万2千円でした。
窓の断熱・遮熱だけでなく 玄関扉の断熱・遮熱工事にも補助金が出ます!!
断熱性能がS性能(熱還流率が1.5W以下)かA性能(熱還流率が1.9W以下)で補助金額が異なります。中サイズの扉(面積1.6㎡以上2.8㎡未満)であれば、A性能であれば87,000円、S性能であれば110,000円の補助金が出ます。
I さんのお宅でご相談があり、冬の寒さを防ぎ省エネルギーとするために、室内の窓断熱5カ所とあわせて、玄関扉も高断熱S性能に替える工事のご依頼をいただきました。
工事費が税込みで60万円台後半でしたので、補助金による減額率は16%ほどで、内窓設置に比べると工事費が高いですが、お施主さんからは、「これまでは夏の西日で玄関室がとても暑かったのが、高断熱扉に替えて暑くなくなりました」と言っていただきました。補助金消化率は、8月26日時点で28%です。ご関心ある方、ぜひご相談ください。
築40年以上の鎌倉市F邸。20年前に瓦からスレート屋根への交換工事を地元の業者さんにしてもらったとのこと。そのスレート屋根がひび割れなどだいぶ傷んできたため、当社に葺き替えのご相談をいただきました。屋根下地の傷みを確かめるために今回はカバー工法でなく、現在の屋根材をはがしての葺き替え、新しい屋根材は耐久性のあるガルバリウム鋼板。そして、屋根の暑さを軽減し、また屋根下地材の耐久性を高めるために、既存の屋根下地材の上に垂木を並べ、その上に新しい屋根の下地材を載せることで通気層を設けることにしました。
実際に屋根をはがしてみると、雨漏りで下地が傷んでいるところが2カ所見つかり、そこを補修することができたのでよかったです。通気層の入り口には、虫が入らないよう金網を設置しています。
新しいガルバリウム鋼板の色はお施主さんに選んでいただましたが、とてもよい雰囲気に仕上がりました。
写真①:スレート屋根材にだいぶひびが入ってきました
写真②:スレート屋根材をはがしてみると、雨漏りが見つかりました
写真③:傷んだ下地をはがし、
写真④:新しい下地板を張りました。
写真⑤:既存下地の上に垂木を並べました
写真⑥:垂木の上に新しい下地材を載せ、防水ルーフィングを貼りました
写真⑦:通気層の入り口には虫よけの金網を貼りました
写真⑧:グリーン系のガルバリウム鋼板で仕上げました
築25年を経過した保土ヶ谷区I邸で、1階リビングの掃き出し窓サッシから雨漏りが発生しました。
掃き出し窓の上に位置する2階ベランダのプラスチック簀子を外してみると、その下の金属製の床に長年の埃が積もって、排水口が詰まってしまっていたため、溜まった雨水が建物の外壁の内部に入るようになっていました。
埃を取り除いてみると、金属床がだいぶ錆びていました。このまま錆を放置すると金属床に穴が開いてしまう恐れがあるので、丁寧に錆取りをした後、錆止め塗装・仕上げ塗装を行いました。
プラスチック簀子も新しいものを張りました。
プラスチック製のベランダ簀子(すのこ)
簀子を剥がすと埃や葉が溜まった状態
埃を取り除くと、広く錆びていました
作業:錆を取り除き、錆止めと仕上げ塗装
相模原市Y邸で20年以上使っていたガスコンロ。3つ口のうち2つまで火がつかなくなり、交換のご相談をいただきました。これまでと同じメタルトップであれば税込み110,000でしたが、汚れが付きにくくお掃除がしやすい方がよいとのことでガラストップをご選択。費用は税込み166,000円でした。これまで片面焼きだったグリルが両面焼きになり、点火操作もこれまではレバーを回転させていたのが上から押すだけになって、便利になったと喜んでいただきました。
栄区のマンションにお住いのUさんご夫妻から、マンション1階リビングの内装リフォームのご相談をいただきました。現在はビニールクロスの壁を珪藻土にされたいのと、掃き出し窓に障子が上げ下げできる猫間障子を取り付けたいとのご希望でした。お話を進める中で、壁には東農ヒノキの腰壁を回すことになりました。合板フローリングの床が経年で傷んできている問題については、テーブルなどを動かしても傷がつきにくいナラ無垢材を重ね張りすることになりました。
仕上がったヒノキの腰壁と珪藻土のコントラストがとても自然で落ち着いています。新たに設置した猫間障子も、「和」の雰囲気を醸し出しています。
ビニールクロスの壁、床は合板フローリング → ヒノキの腰壁をまわし、壁・天井は珪藻土仕上げ
ブラインドとカーテンを併用していた窓 → 上げ下げできる猫魔障子を設置し、床はナラ無垢材を重貼り
■断熱性の高い浴室ユニットバスへの交換
在来のタイル浴室から断熱性能を備えたユニットバスに替えることで、脱衣室との段差がなくなって安全性が高まるとともに、ヒートショック(浴室が寒い中で急にお湯につかることで気を失ってしまうこと)のリスクが大きく減りました。
洗面化粧台もデザインがすっきりしたものになって、洗面室もお洒落な雰囲気になりました。
■仕切られていたダイニングとキッチンを一体化
ダイニングとキッチンがガラス引戸で仕切られていましたが、2世帯となったので大勢で利用しやすいように、引き戸と下がり壁を撤去し、一体の空間にしました。床にヒノキの無垢板を張ることで、心地よいダイニングキッチンが実現しました。
宮前区のNさんは、当社の「秋の住まい展」(2022年11月)にご来場いただいた時に、既存の壁紙を剥がさなくても適切な下地処理をすれば、その上から珪藻土を塗ることが可能との情報を得て、当社に珪藻土塗りのご相談をいただきました。2階の二つの洋室とトイレが対象です。
当社がご提案する珪藻土は、北海道稚内でとれるメソポア珪藻土(細孔の直径が2~50ナノメートル)を主成分とする「MPパウダー」で、このサイズの細孔が調湿機能に適しています。ほかの成分は、白土(白い粘土質)、植物繊維(ひび割れ防止)、でんぷん糊(施工性向上と固化補助)で、合成樹脂は含みません。
お見積もりのやり取りの結果、二つの洋室はMPパウダーM(珪藻土含有率50%・1㎡あたり約90gの水分を調湿)、トイレはMPパウダーH(珪藻土含有率80%・1㎡あたり約155gの水分を調湿)を使用することになりました。また、併せてトイレ便器交換とエアコン交換などもご依頼を頂きました。
北側の洋室工事に際しては、これまでの蛍光灯を、Nさんご自身で選ばれたLEDブラケット2台に交換することとなり、珪藻土を塗る前に配線準備を行いました。
工事完了後にNさんご夫妻からは、珪藻土塗りがとても丁寧で、その質感がとても良い雰囲気を醸し出してくれたとお褒めの言葉を頂きました。
大磯町T邸は1983年築のRC打ち放し入る仕上げのデザイン性の高い住宅です。これまで当社で、内装、設備、外壁塗装、雨漏り補修などを施工させて頂きましたが、雨漏りについては、新たな発生箇所が見つかるなど、きちんと止まらない状態が続きました。前回ご利用いただいた外壁塗装から十年。この度、雨漏りを徹底的に解決するための調査をご提案させて頂きました。
1.雨漏りの現状と塗装はがし調査
状況を調べてみると、前回塗装の塗膜の内側に雨水がたまり、塗膜が破れてきていました。雨漏りは室内階段の塗装仕上げの踊り場にも発生していました。塗膜をはがして見ると、コンクリートの亀裂が様々な個所で見つかりました。
①コンクリート塗装の塗膜剥がれ
②室内階段踊り場の雨漏り
③陸屋根側面のコンクリートの亀裂
④地面近くのコンクリートの亀裂
2.コンクリート亀裂の補修と下塗り
コンクリートのすべての亀裂を徹底的に見つけ出し補修し下塗りを行いました。
⑤駐車場出入口の亀裂補修
⑥亀裂補修後の下塗り
⑦地面近くのコンクリートの亀裂補修
⑧亀裂補修後の下塗り
3.コンクリートの質感を取り戻す仕上げ塗り
下塗りを終えた後、コンクリート打ち放しの質感を取り戻す仕上げ塗装を行いました。屋根は防水層に下塗りのうえ、トップコート塗装を行いました。
⑨駐車場出入口周辺のコンクリートの塗装仕上がりの様子
⑩地面近くのコンクリート塗装の仕上がりの様子
⑪すべてのコンクリート壁面を補修塗装しました
⑫陸屋根防水のトッポコートもきれいに仕上がりました
もともとコンクリート打ちっぱなしの質感が好きでこの家を建てられたご主人に、亀裂の補修と仕上げ塗装を喜んでいただくことができました。また、組合員のTさんからも、丁寧な塗装作業を評価して頂きました。
問題点1
瓦の下地板が板金でカバーされておらず、水に濡れて傷んできている部分がある。
問題点2
棟瓦を積んでいる部分の土が劣化してきている。
問題点3
下屋根と外壁との間に板金処理がされておらず隙間が空いている。
Tさんには当社の耐震診断もご利用いただいており、軽い屋根材に替えると耐震性も上がることが数字で出ていました。そこで、2階屋根はガルバリウム鋼板に天然石粒をまぶしたもの、下屋根は通常のガルバリム鋼板で葺き替えることになりました。
工事に入り、瓦を取り除くと、下地板が傷んでいる場所が3か所ありました。いずれも傷んでいる部分を切り取り、新しい下地板を足しました。
[作業工程を写真で紹介します]
[Step 1]
瓦をはがすと、雨漏りが発生している場所が良くわかります。ここは北西の角です。
[Step 2]
防水シートをはがすと下地材がかなり傷んでいました。
[Step 3]
傷んだ部分を取り除き、新しく下地板を貼りました。
[Step 4]
全体に防水シートを貼っています。
[Step 5]
2階屋根部分。ガルバリウム鋼板に天然石粒をまぶしたものを使っています。
[Step 6]
下屋根部分。通常のガルバリウム鋼板を使っています。(黄色の部分は工事用具)
[Step 7]
なお、2階の屋根の棟部分には「換気棟」を取り付けました。これにより、屋根裏の湿気を逃がすとともに、夏は熱気も出ていくので、今までよりも涼しくなります。
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保護猫を引き取り、たくさんの猫ちゃんたちが自宅にいるHさんから、家の屋根裏を改装して、猫ちゃんたちの活動スペースにできないかとご相談をいただきました。
ご訪問してみると、もちろん屋根裏は真っ暗。ただ、お家の中心にある階段の空間が吹き抜けになっているため、そこを開口すれば明かりが入ります。また、ボードで塞がれていた軒下の飾り窓からも明かりが取れることがわかりました。
お打ち合わせの結果、床材は自然の無垢材で、猫ちゃんが吐いても掃除しやすいようナラ材としました。2階から屋根裏に上がる階段も自然の木を活かしたもので準備。そのほかに、猫ちゃん出入り用の開口部を床にいくつか開けました。猫ちゃんたちを二つのグループに分けているので、屋根裏スペースにも仕切りを設けましたが、大工の倉嶋さんのアイデアで縦格子にしたところ、とてもお洒落な雰囲気になりました。
Hさんには「私がここに住みたいくらいです」と喜んでいただきました。
階段上部の吹き抜け部分の壁に開口部を設け、明かりを取り入れるための工事写真
吹き抜けを見上げると、硝子越しに猫ちゃんたちと目があいます
籐椅子に座って吹き抜けの窓から家族を見下ろす猫ちゃん
ふさがれていた化粧窓を開け、こちらからも明かりを取り込みました
猫ちゃんたちは二つのグループに分かれているの格子スクリーンで屋根裏を仕切りました
2階から屋根裏へ上がる無垢の木の階段を新たに設け、人も猫ちゃんたもここを上り下り
屋根裏とは思えない、猫ちゃんたちの快適なスペースが誕生しました