こだわりの家づくり
 オルタスクエアが新築で目指すもの

生活クラブの価値と共に創る家

 オルタスクエアは1998年の設立から27年、『住まい手と作り手が一緒に、安全・健康・地球に優しい住環境をつくる』という一貫した基本理念の元、完成した新築住宅は207棟になりました。時代とともに技術向上させてきた断熱性能、熊本地震を教訓にいち早く決断した『新築住宅すべての耐震等級3標準化』など、これからも進化し続けながら、みなさんと一緒に家をつくっていきます。

こだわり1 自然・生態系の循環を考えた素材で家をつくりたい

 自然界にない新建材から発生する様々な化学物質で、シックハウスや化学物質過敏症は発症します。そして大人以上に子供・乳児・胎児に強い影響を及ぼします。
 未来の世代にこうした辛い荷をなるべく背負わせないためにも、生態系の中の素材を住宅建材に使いたいと考えています。
 「家をつくって住むことは、環境を守ること」、海や山の素材を通して、私たちは地球上で助け合っていることを自覚することで、昔ながらの生態循環が整い、結果的には環境を守り、住まう人が守られます。

こだわり2 健全な木材を使う

 木材は生産加工において非常に省エネルギーな建材であり、家に使われることで二酸化炭素を固定化してくれます。森林は土壌蓄積で雨水をとどめ、浄化し、二酸化炭素を蓄積して、私たちに酸素を供給してくれています。住宅に使うヒノキやスギは針葉樹ですが、健全な森に養分のミネラルなどが台地に染みこみ、土を豊かにするとともに、やがて海に流れていきます。海水に溶け込んだミネラルがプランクトンを発生させ、魚や貝の豊富な海となり私たちの食卓に戻るのです。この循環を支えているのは、健全な林業者。山を育て、次の世代のために植林をする。私たちオルタスクエアは「循環サイクル」をしっかりした思想で支えている林業者の木材を使いたいと思っています。

こだわり 材料産地の人、つくり人、暮らす人、みんなの顔が見える家づくり

 近年の情報化社会の進展により、人と人とのつながりは一見密になったとの思い違いをしていないでしょうか。しかし直接の対面形式のやり取りの場は、実は私たちの周りで逆に減ってきているのが現実ではないでしょうか。
 住まいづくりでも顔の見える関係は重要です。家をたんなる商品として扱うのではなく、住まい手の「暮らしへの想い」、作り手の「信念」、材料産地の「自然への感謝」など、それぞれの思いが一つに重なることが理想の家づくりだとオルタスクエアは考えます。住まい手・作り手・生産者が顔の見える関係でつながることで、健やかな家を実現していきたいと考えています。

こだわり ずっとあきない家・発見のある家

 「住む」とは「澄む」にも通じ、永くそこで暮らすことで淀みなく清みきってくることにもつながります。住むための家はまた出発点の場所でもあり、そこから出て、また帰ってくるところでもあります。
 そのためには長く住み続けられる家づくりは重要だとオルタスクエアは考えます。飽きることなく、日々細かな発見の喜びがあるような家が理想です。そのためには光や音など、外の自然とどう繋がり、何をどうコントロールするかは重要です。またそれぞれが、居心地の良い場所を家の中に作り出す余地のある住まいが重要だとも考えています。

こだわり 地域とつながる家・地域に開いていく家

 近年、私たちの暮らし方はどんどん室内に閉じてしまい、今や個室という部屋の単位が並んでいるものが「家」を作っていると勘違いしている節があります。地域とのつながりも、近隣との関係も次第に薄れていく現代。
 玄関ドア1枚で外と遮断して、中の様子が全くわからないような住宅地に行くと、なにやらこれが本来の街づくりの姿なのか?と疑いたくなります。地域の目があることが防犯にも役立っていたはずなのに、いつの間にか、個々の家が警備会社と契約しなければいけない状態なのは、本当の姿でしょうか?せめてちょっとした玄関先の空間や、佇まいでも、窓越しでお互いの気配を感じることは可能ではないでしょうか?こうしたことも設計の中で考えていくことが、私たちの家づくりです。

 

■新築相談から実施・完成まで/弊社サービスの流れ■

 オルタスクエアの事務所は新横浜のオルタ館の1階にあります。私たちは、神奈川全県に住む組合員やそのお知り合いの方たちが、住まいづくりを考えたいと思ったときに、気軽に対応できる相談相手になりたいと思っています。

 お問い合わせは電話・メールでお受けしています

■まずはお問合せ
平日は時間がないという方も安心です。日頃お仕事や家事などで忙しいという方のために、土曜日もご相談を受け付けております。オルタスクエアのスタッフまで、まずはお気軽にお問合せ下さい。

 建築士とプランのご相談

■ご相談
どんな住まい方を実現したいのか、設計や工事にかかる費用、仕事の流れや期間がどのくらいかかるのかなど、できるだけ具体的にご相談ごとに対応いたします。
■敷地調査
敷地の状態や周りの環境がどうなっているか、また敷地を取り巻く条件(関連法規・規制等)がどうなっているかなどを調査し、希望の住まいがどのようにしたら実現できるかを検討し、具体的なご提案につなげていきます。

 プランが決定したらご契約へ

■PLANのご提案
ご希望をうかがいながら、オルタスクエアの建築士が住まいのかたちや住まい方をPLANにまとめご提案いたします。予算の概算も視野に何回かキャッチボールを続け、ご納得のいく住まいが基本設計としてまとまりましたら契約を取り交わすことになります。
■設計監理契約
工事や設計・監理に係る費用など具体的なご説明をさせて頂き、ご納得の上でオルタスクエアとお客さまで契約を取り交わします。設計期間や工事期間などについてもある程度余裕を持って考えると、この段階から完成まで概ね8カ月程度は必要になると思います。
■確認申請と実施設計
基本設計をもとにまずは確認申請書類をまとめ役所に提出し、建築の許可を得る手続きを行います。これと並行し構造や設備、住まいの仕上げや外構計画など、ご希望を聞きながら住まいの細かいところまでを実施設計図面にまとめていきます。

 工事契約から着工・完成まで安心の責任体制

■工事契約
実施設計をもとに工事費の調整と確定を行い工事契約へと進みます。実際の工事を担当するのはオルタスクエアの趣旨に賛同して集まったオルタサークルの専門業者です。着工から完成までの期間は規模にもよりますが、概ね6カ月程度は見ておきましょう。
■着工・工事監理
図面通りに作られているか、工程に遅れはないか、安全管理や近隣への配慮などに問題はないかなど、オルタスクエアと建築士が工事の進行を的確に監理していきます。またオルタサークルの専門業者は確かな技術を背景に、安心の住まいを具体化していきます。
■竣工引き渡し
工事が完了したら、検査機関等の完了検査、行政検査をうけるとともに、登記等の手続きを行います。また出来上がった建物が図面通りのものかどうかについて、客様と共に確認が終わったら竣工引き渡しとなります。

 アフターフォロー

■1年点検
建物が完成しお引き渡しから1年が経過した時点で、工事担当者が不具合などがないかの確認にうかがいます。お気づきのことがありましたら、気軽にご指摘・ご相談をお願いします。
■永く住み続けるために
建物も10年が経過すると汚れや破損などの不具合が生じてきます。オルタスクエアでは住まいの点検・メンテナンスや修繕はもちろん、ライフサイクルの変化に合わせたリフォームまで対応しています。ご自身の住まいに関わるお困りごとがありましたら、お気軽にご相談下さい。

 こだわりの家づくり
 オルタスクエア 「設計の力」で実現した住まいを事例で紹介

 「地球温暖化問題」の解決、そして有害化学物質問題の解決にとって、国産の木を使った住宅はとても有効です。しかし、それだけでなく、住宅には、住まい手の心豊かな生活を支えるという大事な役割があります。「建ててもらって十数年住んでいるけれど、今でも飽きません」という言葉を、住まい手の方からいただきます。そのような設計プランは、住まい手ご家族と設計士との、心を開いたコミュニケーションの中から生まれます。

「設計の力」(その1):例えば中庭

Case1ご夫妻とお母様とお嬢さん2人の家族構成だった相模原市Yさんご家族。設計プランのお打ち合わせの中から出来上がったのは、お母様用の離れと家族が集まるLDKを、室内廊下と中庭の外廊下の2本でつなぐプランでした。
 

Y邸のLDKはこんな感じ

Y邸中庭。左側がお母様の居室としての離れ 
右側が
LDK


細長い敷地の真ん中に設けた中庭

Case2南北に細長い敷地に建っていた港北区S邸。北側のキッチンは暗くて冬は寒く、しもやけができるほどだったそうです。ご相談の中から生まれたプランは、中庭を設け、緩い階段を上って2階のLDKに行くプラン。明るいキッチンが実現しました。

写真左:2階のDLK。中庭から明るい日差しが入ります
写真右:2階への階段は勾配が緩く、いつの間にか2階に行ってしまう感じ

「設計の力」(その2):例えば中2階

お子さん達の勉強部屋として活躍する中2階

Case1港南区H邸の敷地は前面道路より低いため、2階に玄関を設け、1階LDKに降りるプランです。
LDKには高い吹き抜けを設け、その周りに中2階を作り、お子さん達がちいさな間は勉強部屋として活躍することになりました。


Case2泉区S邸は、1階のLDKを見下ろせる中2階があります。こちらは旦那さんの書斎となりました。作り付け机と本棚、窓には障子を入れ、落ち着いた素敵な空間です。


Case3多摩区O邸の中2階は、たくさんの洋服を収納するクロゼットのほか、読書スペースとしても活躍。

「設計の力」(その3):例えば階段室

Case1豊島区H邸では、シニアのご夫妻が階段の上り下りの際に左右どちらの手でも手すりを握れるように、外周壁の手摺+仕切り壁に工夫した手摺を付けました。


Case2秦野市I邸は、丹沢の山々を眺望できる場所にあります。室内からも北側の眺望を確保できるよう、階段室も大きな開口を設けました。


Case3三世代がほどよくつながる家「相模原市 Ts&Ta邸」。階段室の空間に向かい合うワークスペースは、家族の動きや気配も感じるベストポジション。

「設計の力」(その4):例えばキッチン

Case1愛川町K邸のキッチンは、収納もごみ入れもシンク下からコロコロと引き出して移動することができ便利です。


Case2相模原市Ts&Ta邸の1階キッチンは、側面にも食器が置ける棚がついています。お施主さんのアイデアです。


Case3鎌倉市K邸のオープンキッチンは、住まいに広がりを与えてくれるとともに住まいのコントロールカウンターにもなっています。タモの杢目が美しいオープンキッチンは、奥様のワークスペースに続いています。

「設計の力」(その5):例えば玄関

Case1愛川町K邸の玄関は、農作業をすることもあり、「洗い出し」の土間です。細かな石粒を混ぜて打設し、乾く前に表面だけを水洗いして石粒だけの頭を出す、土間表現を華やかに彩れる伝統的工法です。将来的に便利だろうと腰掛も造りましたが、今はまだ収穫した野菜・果物・木の実などの置き場所になっています。


Case2横浜市青葉区 H邸。天井の高い広々とした土間玄関とリビングは視線で繋がり、ご主人の趣味のバイク整備もこの場所で行えます。


Case3保土ヶ谷区N邸の玄関扉は、建て替え前の住宅に使われていた扉を引き戸として使えるようにしたものです。

Case4港南区T邸の漆喰と無垢の木で構成された玄関。靴を脱いだり履いたりするときのために、折り畳み式の腰掛けを設置しました。

「設計の力」にプラスして、オルタスクエアが取り組む国産材の活用

オルタスクエアの新築では、通常の住宅以上に 国産木材がたくさん使われ、丈夫な骨組みを作る



 

 「地球温暖化問題」が益々深刻となる中、木材の二酸化炭素吸収力や建設の際の強度、運送・加工での二酸化炭素排出量の少なさが注目され、今では木造のビルが、ヨーロッパでも日本でも建てられています。
 木が育つのには時間がかかりますが、木材1トンがつくられる際には、大気中から二酸化炭素1.8トンを吸収し、1.3トンの炭素を取り込んで0.5トンの酸素を大気に戻します。
 また、輸入木材を使うよりも国産木材を使うほうが輸送で発生する二酸化炭素を大きく削減できます。例えば、針葉樹1トンを輸入すると、輸送に伴う二酸化炭素が平均で0.25トン発生しますが、国産材の輸送であれば0.05トンで済みます。(一般社団法人ウッドマイルズフォーラムの「研究ノートその21」)
 木材は、二酸化炭素を吸収するだけでなく、においや有害化学物質を抑制・分解する力、香り成分で住まい手をリラックスさせる力、調湿機能、音の反響や肌触りなど、人の健康を支える力があることが分かってきています。
 日本は昔から、スギやヒノキをはじめ、住宅に使われる木材に恵まれた国で、木材を使った建築技術は、ヨーロッパの大工たちが驚くほどの高いレベルです。
 オルタスクエアは国内林産地と提携し、国内の資源循環を進め、都市部と林産地とのつながりをつくっていきます。


住宅設計の専門家のご紹介

私たちは、生活クラブ生協の住宅部門です。住まい手ご家族の希望と予算とを受け止め、住まいのプランをご提案します。営業や勧誘の心配はありません。お気軽にご相談ください。

■堺原 敏夫 ■
オルタスクエア㈱取締役建築プランナー
出身:讃岐(香川県)
趣味:歌ったり音楽を聴くのが好きです
   /そのほか、うどん屋巡りなど