こだわりのリフォーム

　国別の住まいの平均寿命を過去に国土交通省が調べたことがあります。アメリカの住まいの平均寿命は約44年、イギリスでは約75年であるのに比較し、日本では30年前後が平均寿命だといわれています。欧米では前世代からの住宅ストックを引き継ぐため、その分住宅にかかるコストを抑えることができ、住宅という資源が社会ストックになっています。
　既存の住まいの機能を刷新し、新たな価値を創造することを目的にした改修は「リノベーション」と呼ばれ、古いものを再生し積極的に活用しようとする試みです。建替えや新築物件の購入を検討されている皆さん、リノベーションを活用した住まいも選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

　北側にあったキッチンを南側のLD に移し、和室の居室兼寝室を1階につくりました。
LDKの床は秋田杉、和室の床は国産減農薬縁なし畳。壁はともに漆喰。天井はさわら。「冬は床暖房が心地よく、夏は漆喰壁がひんやりしています。（Fさん）
洗面室と浴室の位置を入れ替えることにより、トイレの出入口をこれまでの玄関前廊下から洗面室にすることができました。また、洗面室とキッチンが近くなったことで家事が便利になりました。

　建売住宅やマンションの間取りは、何LDKタイプと呼ばれる一般的な間取りとなっていることがほとんどです。中古住宅だから住まい手がその間取りにライフスタイルをあてはめるしかないとあきらめていませんか。住宅やマンションの構造を理解している専門家が最初から係ることで、既存の間取りも大きくかえたこだわりの住まいが実現できます。

　LDとキッチンと3つの部屋に分かれて間取りだったマンションをリノベーションして、広々したLDKを実現しました。床には広葉樹のなら無垢材、壁は可塑剤の心配がないエコクロスを中心にしながら、物干しスペースの壁・天井は珪藻土にしました。
　いままで台所が奥に分かれていましたが、対面式キッチンを配置して料理の時間と場所もリビングでの生活につながるようになりました。両方から入れるウォークインクローゼットに収納をまとめることですっきり片付きました。

　永くその住まいに住み続けたいと思えば、定期的に古くなったところや故障したところを修繕することにより、結果的に住まいを安く長持ちさせることができるものです。例えば屋根や外壁は10年から15年たつと補修工事をすることが望ましいとされていますし、住まいの設備も20年を経過すれば交換や修繕が必要となります。
原状回復のための修繕や営繕はもちろんのこと、オルタスクエアでは耐震性能の向上や省エネルギーに配慮した改修、健康や環境に配慮した材料を積極的に使った改修など、ニーズと予算を視野にどこまでのリフォームが最善かを住まい手と一緒になって考えます。

■屋根
　屋根や外壁は常に厳しい自然環境にさらされ、古くなるほどひび割れや劣化、色あせが生じ雨漏りなどの原因となる箇所です。屋根・外壁の塗装は単なるお化粧ではなく、雨水の侵入を抑え、家の痛みを防ぐ重要な役割を担います。屋根は一度作ってしまうと確認が難しい部分です。概ね10年を目安にチェックを行いましょう。

■外壁
　屋根同様に風雨に耐える外壁は、古くなるほど材料の劣化や目地部分の劣化が進み、雨水の侵入などで下地や壁の内部がダメージを負ってしまいます。材料や住環境によって劣化の程度は様々ですが、屋根同様に10年程度を目安にチェックを行いましょう。

■キッチン
どのようなキッチンを望むのかで、大幅な建築工事が発生するリフォームから単に機器交換だけですますものまでリフォームの規模はさまざまです。オルタスクエアでは、まずは日々の使い勝手を点検しつつ、どこをどれだけ予算内で手直しするかを一緒に考えます。

■浴室
　コーキングの劣化による水の侵入による腐食、壁のカビによる汚れ、浴槽の汚れやひび割れ、湿気がもたらす被害など、水廻りの中で最も問題が起きやすい場所が浴室です。こういった機能面の更新を目的としたリフォームだけでなく、この際だから疲れをいやす快適な場所に生まれ変わらせたいとの思いも重なります。キッチン同様にどこまでをどんなふうにリフォームしたらよいかを住まい手と一緒に考えます。

■トイレ
　トイレの改修は便器の交換が主となりますが、日に何回もお世話になる場所ですから今あるスペースの中で機能性を考えた機器選びや、汚れを考慮した内装などへの配慮が必要です。また将来を見据え手摺などバリアフリー化対策をどう具体化するかなど、オルタスクエアでは専門家の視点を交えながら改修について考えます。

■配慮と工夫のある介護リフォーム
　福祉住環境コーディネーターの資格を持つ経験豊かな建築プランナーが、ご希望を丁寧に伺い、現場の条件を点検した上で、配慮と工夫のあるリフォーム工事をご提案します。建材についても、人にも環境にも優しい自然素材を、可能な限り活用していきます。

　地球上の大きな地震（マグニチュード6以上）の18％が日本で発生しています。それにどう備えるかが昔から住まいの課題でした。1981年（昭和56）年よりも古い建物は「旧耐震基準」で建てられており、耐震強度が弱い可能性が大きい思われます。では対策はどうすれば良いのでしょうか。オルタスクエアでは「耐震診断」を有償で請け負っており、診断結果だけでなく不安を解消するための対策と費用を専門家が説明し、対話の中で解決策を見つけていきます。
 

　住まいの点検は、安心‣安全に住みつづけるためにとても重要な役割を担っています。オルタスクエアでは住まいの健康診断ともいえる点検だからこそ、リフォーム事業の中に点検‣メンテナンスの事業を組入れ多くの実績を積み上げています。
　また日々の暮らしで手の出しにくい、あるいは手が廻らない箇所のメンテナンスも有料でお手伝いしています。もちろんクリーニングに使う石鹸は安全・安心の生活クラブ生協指定の「きなりっこ」を使用しています。