新築設計担当の鈴木です。
私の設計では木製建具を随分と前から好んで採用してきました。
アルミサッシュの既製品寸法では対応できない形状であるとか、意匠上の理由であるとか理由は様々でありますが、一番のお気に入りはアルミサッシュと違って表情は柔らかいし、片引きの大きな開口部をパッと開くことで、外部と室内が一体的になって、とても開放感のある素敵な空間ができあがるからが一番の大きな理由。窓・開口部は住宅にとっても生活上も大切な要素なのです。特に暑い夏ではこの大開口と深い庇があればどんなに快適なことか。
毎年夏のテレビCMに出てくる縁側とスイカとビールのコマーシャルの世界がそこには広がります。
この木製建具。しかし実際は、近年新築で使われなくなってきています。
特にこの横浜など都市部でその傾向が顕著です。その理由は「準防火地域」。
聞いたことありますか? 隣地が火事になったとき延焼して家屋が燃えてしまわないように防火の規制が地域ごとにあるのですが、この地域で新築する場合、ガラスは網入ガラスしか使えず、防火認定を取っているサッシュでないと使えないんです。各種アルミサッシュメーカーから防火認定のサッシュは出ていますが、数と種類がとても少ない。しかも小さな窓しかありません。設計者にとっては自由度が少なくとても意匠上困るのです。
この防火認定サッシュ。耐火の試験を受けるのですが、かなり費用がかかるみたいです。1回の試験で100万円、大体数回は受けて改良しないと通らず、認定で50万。1枚のサッシュに掛けられる金額としては大きく、軽い気持ちでは試験にかけられません。実際の試験は、現物の建具を持ち込んで火災と同じ条件のファイヤー!をバーナーで出して連続噴射します。最初は丈夫に見えるサッシュも30分を過ぎた頃には飴のようにトロトロになって崩壊。30分で試験終了、不合格。100万円が灰になる瞬間です。そんな無残な試験を経てなかなか合格しないのですから、大手アルミサッシュメーカーですら経費が馬鹿馬鹿しいのか、試験に積極的に通さず、防火対応アルミサッシュは本当に貧ジリの状態です。
一方、私が使いたい木製サッシュはどうでしょう?
普通に考えたら木で作ったなんて通るわけないでしょう?と思われますが、
そこはどっこい、実は木製サッシュの方が火に強いのです。
燃えしろと言って、ある太さを持つ木材は、表面が炭化すると意外に燃え進まず残るのです。したがって防火対応の木製サッシュは実はサイズ(幅・高さ)も自由で大開口が作れるのです。もちろん、ものすごいディテールの工夫があって始めて耐火が可能になっているのですが、こうした木製サッシュの会社はみな小さな会社で手作りみたいな建具屋です。そんな会社が積極的に防火の試験を受けて頑張っている姿には本当に感銘を受けます。
そんな会社に2年前に出会って木製サッシュを色々と最近まで研究をしてきました。実施の現場でも徐々に採用し始めています。一番大きなものでは大学の施設で高さ4m、幅6mの大きな木製サッシュをど導入したりもしました。
費用はとても高いのですがまだまだ可能性のある木製サッシュ。私はアルミサッシュと縁を早く切ってしまいたいとさえ思っております。だって熱貫流率も木製サッシュの方が良いのですから。
最後に、アルミサッシュを使っているのは世界で日本だけだって知ってました? 韓国や中国ですらアルミサッシュなんてものはレベルが低くて使わないのですよ。熱伝導率が木の2000倍ですからね。そりゃ不利ですよね。
ではなぜ日本だけそんなアルミサッシュを使い続けているのでしょう?答えは知っていますが原発問題と一緒で存在を消されそうなので、この辺で話は終わりにしておきます。 では(笑)
現場監督の中澤です。
相模原市で壁・天井、襖のリフォームを行いました。
既存は和紙調のクロスのものを、珪藻土、漆喰、壁紙に分けてリフォームしました。
右の画像は改修前の和室です。左が私です。
壁は和紙調のクロス仕上ていました。下地のパテが表面に浮いていました。
下の画像は改修後の和室です。
壁を調湿機能の優れた珪藻土で仕上げました。和室と珪藻土は相性が良いですね。落ち着いた雰囲気になっています。
襖も張り替えました。
次にリビングに面した和室です。
壁は和紙調のクロス。天井も同じ仕上げでした。
下の画像は改修後になります。
こちらはリビングとの関係性を考慮し、同じ漆喰と杉の無垢板で仕上げました。
襖も張り替えました。
リビングになります。
右は改修前。天井・壁クロスでした。
下は改修後のリビング。天井・壁漆喰。一部壁杉無垢板仕上になります。
漆喰は抗菌性が優れ、明るい素材です。家族が集う場所としての使用に適していると思います。
右の写真は改修前のダイニングになります。
天井・壁和紙調のクロスになります。
下の写真は改修後。天井は漆喰塗り。壁は杉の節が小さい上小節で仕上げました。
最後に階段・廊下になります。
右は改修前。壁・天井クロスになります。
下は改修後になります。
通路として使用する目的から、壁・天井クロスに仕上げました。
給排水工事担当の迎(むかい)です。
今回は福祉クラブ藤沢センター内の給排水設備の清掃を行いました。
普段あまりお目にかかれないと思いますので紹介いたします。
上の写真は今回使った高圧洗浄の機械です。
排水管とグリーストラップ清掃は水圧で落としていきます。緑の配管は普通の水栓から水を取り、バケツに水を溜めます。バケツの中の黒い配管で溜まった水を吸い込み、機械で水圧を高め、青の配管へ送ります。
青い配管の先端の部分です。高圧の水が噴射されるのと同時に先端の玉がグルグル動き、配管内を掻き混ぜます。こうして配管内で固形化した汚れを落としていきます。
上の写真のようにホースを配管の中に突っ込んでいきます。
めがねかけて立っているのが私です。
配管にホースを突っ込む係りと、高圧の蛇口を操作する係りの二人で作業します。
外の受水槽では別の係りが掃除をします。これは食中毒発生を防止する為別々で担当します。
資格を持った人でないとできない作業です。遠くから作業を見守ります。
上の写真はグリーストラップの内部です。
油が浮いて固まっています。写真ではわかりませんが、臭いがすごいです。
設置してある網を引き上げると、こんな感じです。これをほっておくといずれこれがあふれてきます。こまめな清掃が必要です。
ある程度、固形物を撤去した後、グリーストラップ内を高圧洗浄していきます。ガマン作業です!
網も高圧洗浄できれいになりました。これを戻して終了です。
土地家屋調査士の平田です。
秦野市で、新築の際セットバック部分を市に移管する業務を行いました。
まずは市役所へ!
担当部署とは念入りに打合せをします。
セットバックの幅、道路後退の道路の幅員、現地にて境界立会の進行などです。
これをしっかりやっておかないと、建築確認申請の受理が遅れたり、最終検査に影響が出てきます。
次に現地へ。
順調に建築中ですね。
ここからは丹沢山地が一望の素晴らしい景色が広がっているのですが、本日はあいにくの曇り空。
でも、梅の花が見事でした。春はもうすぐですね。
さて、景色ばかり観てられません。視線を足元にやると
上の写真のようなものが埋め込まれています。
これらが道路の境界標です。
公道と民有地の境を明示しているとても大事なものです。
今回のセットバック部分はピンクのラインで囲んだ部分です。
アスファルト舗装工事が完了後に新しい道路境界標を設置します。
そしてセットバック部分を分筆登記をします。
地籍測量図を法務局へ納め、登記完了すると登記簿も宅地部分と道路部分に分かれます。
あとは秦野市へ所有権を移転して完了です。
現地作業中に隣接音にご挨拶し、道路拡幅の業務をしていると伝えると
みなさん「道路が広がるのはいいことだ」と笑顔です。
万が一、事故や災害の際に緊急車両が入ってこられるのと、そうでないのとでは
安心感が違います。
また次ぎのブログの時には、別の土地に関するお話をしますね。
よろしくお願い致します。
漆喰担当の田中です。
2月11日の毎日新聞の朝刊に、思いがけない記事を見つけました。
イギリスの名門サッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドのホームスタジアムに、漆喰が使われたというのです。
それは、選手が試合前に集中力を高め、試合後に精神を落ち着かせる大切な場所とのこと。選手の更衣室から競技場へと続く狭い通路の壁だと聞いて納得しました。
漆喰はマイナスイオンを発生するので、気分が落ち着くということは私達でも発信していますが、いよいよピッチに出るときの緊張感と試合後の高揚した気分を納めてくれる空間に漆喰を抜擢したということは、日本人よりも漆喰のことを知っているのかと驚きました。
マンUのアジア太平洋地区社長のリーグル氏は漆喰の持つ湿度調節や脱臭、抗菌効果だけでなく、選手の健康管理の面でも漆喰効果を期待したということでした。
日本の技術と伝統建材をいち早く採用したことはマンUにとっても誇りだという言葉がとても嬉しいです。
欧州には中世のペスト流行をくい止めるために漆喰を塗り始めたという歴史があるのに、あえて日本の漆喰を使ったというのは、日本の漆喰の良さが認められたことと、日本の塗料メーカーによって手軽に塗れるようになったということが大きな要因だったのでしょう。マンUのスタッフが特別な訓練を受けることもなく100㎡を50㎏の塗料でローラーや刷毛を使って3日で塗ったということです。
私達があつかっているナチュライムや本練でないのは残念ですが、日本の漆喰を使ったということが大変嬉しいと同時に、どちらかというと日本では地味な漆喰が、サッカーの大本山であるオールドトラフォードで使われたということが1サッカーファンとしてもワクワクするような事でした。
さて、最近の私達の大きな出来事というと、「しっくいアート」の誕生でした。
一昨年の9月にフォーラムアソシエ発の「文化祭」に参加させていただく時、いつもの漆喰塗り体験だけではなく、子どもたちの関心を引けるものをと言われて考えたものです。
A4またはB5に切った石膏ボードに自分で養生テープを貼り、本練という漆喰を塗った後、いろいろな部品を漆喰の上に置いて小さな壁飾りを作っていくのです。
用意したものが様々な色と形をしたパスタ類だったこともあって、小さなお子さんにも興味を持たれ、いろんな部品を並べて楽しい作品を作り上げていました。
昨年の「春の住まい展」でも「しっくいアート」をやりました。部品はなるべく自然素材のものが良いのではということで、沖縄から送っていただいた珊瑚や貝、小さなじゃり石などをメインにし、季節に合った部品も用意しました。ただ壁飾りを作るだけでなく子どもたちにも漆喰の良さが伝わるようにとアドバイスをいただいたので、子ども向けのチラシも用意しました。
これらのことがきっかけとなって、思いもかけず地区班の学習会に度々声をかけていただくことができました。
8月はお子さんが中心だったのですが、小さいお子さんから小学校の高学年の子どもたちまでそれぞれに工夫した素敵な作品ができました。漆喰の色を海の色(淡青色)にし、貝やじゃり石を使ったところが興味を引いたのかも知れません。
10月・11月には漆喰の色を淡黄色にし、ハロウイン関係の部品や、ドングリを用意しました。ドングリは丸いのでくっつきにくかったのですが、小さなマツボックリやドングリの帽子なども入って秋らしい作品となりました。
日本には昔から「鏝絵」(こてえ)と言われる漆喰を使ったレリーフが伝統文化として残っています。道路に面した外壁に鳥・ウサギ・カメ・波などを浮き上がらせ飾りとしているのです。
旅先の日田市の商家の町並みで、写真のような鏝絵を見ることができました。墨を入れた黒漆喰の上に茶色の鳥、白いウサギと鳥など楽しい鏝絵が表されているのです。きっと、地方に行くとその地方によって特色のある鏝絵が大切に残してあるのではないかと思います。
現代の日本では、姫路城をはじめ白い壁の多い漆喰ですが、自宅の壁の一面だけでも鏝絵とまではいかなくても「しっくいアート」にするとおもしろいのではないでしょうか。プロの鏝絵師に頼むまでもなく、みんなで思い思いにアートを作っていけば良いのですから。その時代の家族の記念として大切なものになりそうです。
蛇足ですが、昨日6年来のお客様がナチュライムを再購入なさったとき、「孫と2匹の猫と1匹の犬が、臭いもなく気持ちの良い空間で一緒に暮らしている漆喰っていいねえ」とおっしゃっていました。嬉しい一言でした。(追加購入したのは、猫がひっかいた後や孫が汚したところを、上から塗り重ねるためです)
木材担当の百瀬です。
岐阜県から東濃ヒノキ材を中心に木材を提供しております。
今回は我々が管理している山林と製材の模様をリポートします。
↑会社から歩いて5分で山林に到着。無農薬・山水でそだてている我が家の田んぼの生育をみながら登っていきます。
↑山林の管理や伐採を行うために、新たに林道をつくりました。
↑間伐・枝打ちし、風通しがよくなった山林。下草が生え健康で良質な木材が育っています。
↑森林組合の職員の立会いのもと、地籍調査や維持管理を行いました。GPS機能付きの杭を打ち境界に記しを付けました。
↑赤松の原木から製材したところです。美しい木肌と木目が見えています。
↑乾燥させておいた木材は、寸法に合わせもう一度挽き直し、梁などの製品として皆さんのところへお届けします。
フトンクリーニング担当の岡本です。
普段は洗う側の立場ですが、いつも気になっていた職場となりの大型コインランドリー、どんなものかと先日、意を決して洗濯をしてみました。大物洗い用乾燥機付きの洗濯機です。(容量17kgまででした。因みに弊社のものは50kgです。)
洗濯したものは 座布団(化繊綿)3点(○トリ製)、ボアシーツ1点、毛布1点、ブランケット2点、クッション1点、フリースズボン1点、タオル1点の計10点です。
この10点でほぼ満員状態。金1,500円を入れてスタート。
あっしまった!ドラム洗浄をするのを忘れてしまいました。
(私は気にしませんが、衛生上、ドラム洗浄をしてから使ったほうがよさそうですね)
スタートボタンを押したら、勝手に洗剤投入。(どんな洗剤かは全く不明)
後は乾燥まで放っておいてOKです。全工程終了まで約1時間30分です。
さて、終了時間までは仕事仕事!!
さぁ~っそろそろ時間だ!のぞいてこよ~。
ちゃんときれいになっているかなぁ~ 楽しみだな~
あと1分 30秒 10秒 チ~ン!終了です。蓋を開けて、取り出します。
…んっ。 何だか少し湿っぽいような気がする!まっいいか。出しちゃえ。
あれっ 座布団とクッションの形がお星さまのようになってるぞっ!
そのままつっ込んだだけなのでヨレてしまったのですね。
他のアイテムはやや乾燥不足だけど干しておけば問題なし。完璧を望むなら追加料金を払って乾燥時間を延長するわけですね。
どうも、コインランドリーで綿のふとんを洗うのはリスクがありそうですね。やはりここはプロに任せたほうが安心ですね!
というわけで、ふとんの丸洗いは是非!私達どもへ!
「きなりっこ」を使ったやさしいふとんのお洗たくです。
畳担当の武井です。
先日、畳の表替えの依頼がございましたので、今回はその作業についてご説明いたします。
↓下の写真はヘリをはがして、寸法を測っているところです。
↓新しい畳表を仮止めしていきます。
↓框を縫い止めしているところです。
↓左の写真はヘリを縫い付けているところです。右はヘリの隅を作っているところです。
↓返し縫いをして、完成です。
現場監督の河辺(こうべ)です。
先日、お客様のご要望で浴室、トイレ、階段に手摺を付けました。
浴室手摺取付前
浴室手摺取付後
上の写真は浴室の手摺取付前、後です。
浴槽の奥の横方向の手摺は浴室から立ち上がる時に使います。
写真でみて浴槽の左側に付けた縦方向の手摺は浴槽を跨ぐ時に使います。
トイレ手摺取付前
トイレ手摺取付後
次の写真はトイレの手摺取付前、後です。
今回取り付けた手摺は『手すり・棚一体タイプ(収納付)』です。
棚部はひじ掛けや、立ち座りの際の手すりとして使用できます。手のひらやひじで身体を支えられるので、握力の弱い方におすすめです。
階段手摺取付前
階段手摺取付後
最後の写真は階段の手摺取付前、後です。
壁を叩きながら、柱や間柱の位置を確かめ、そこに取り付けていきます。
階段の勾配に自在に合わせられる手すりですので、ほとんどの階段に取り付け可能です。
手すりを取り付けてほしいという方は是非!オルタスクエアへご相談ください。
設備担当の加藤です。
年間で光熱費を5~6万円も削減できる給湯器「エネファーム」をご存知でしょうか。※
エネファームは都市ガスからとりだした水素と、空気中の酸素を反応させることで発電します。エネファームは発電時の熱を利用できるので、環境にもやさしいのです。
下の図をご覧ください。
発電所で発生した大量の熱は、遠く離れた場所まで運べず、やむなく海や大気中に捨てられています。しかし、自宅で発電するエネファームなら、その熱も利用できるので、大幅な省エネになります。
その結果、5~6万の光熱費削減!そしてCO2削減にも役立ちます。エネファームを使うと年間で約1,300kgのCO2を削減できます。これはなんとハイブリッドカー約2台分にも相当するのです。※
新築住宅をお考えの皆様はもちろん、お風呂のリフォームや給湯器のお取替の際に、是非ご検討ください。
詳しくは下記HPをご覧ください!
http://home.tokyo-gas.co.jp/enefarm_special/
※:試算条件は、下記のとおりです。機器費・設置工事費は含みません。
●一戸建(延床面積 120m2)4人家族を想定。●年間負荷/給湯:14.7GJ、風呂保温:1.6GJ、調理:2.2GJ、冷房:8.3GJ、床暖房:9.0GJ、エアコン暖房:4.6GJ、照明他:17.9GJ。●CO2換算値/都市ガス:2.29kg-CO2/m3、電気:0.69kg-CO2/kWh。●一次エネルギー換算値/電気:9.76MJ/kWh、ガス:45MJ/m3、給湯暖房効率:80%。●ガス料金/従来システム:「暖らんぷらん」適用、エネファーム:「エネファームで発電エコぷらん」適用。●電気料金/従来システム、エネファームともに従量電灯B適用、契約アンペア40A。