~生活クラブ生協から生まれた信頼できる住まいの相談相手~

オルタスクエア株式会社

神奈川県横浜市港北区新横浜2−8−4 オルタ館

受付時間:9:00~17:00(日祝日を覗く)

間取りの工夫がひかる家 「小田原市 T邸」

LDKの手前に設けられたサンルーム

猫5匹とご夫婦がのびのびと暮らす自然素材の家
 賃貸アパートを持っていらっしゃいましたが、賃貸をやめて、その敷地にご自宅を建てるご相談を頂きました。今までの家で世話をしていた猫ちゃんが5匹(現在十歳4匹、5歳1匹)いるので、新しい家では、その猫ちゃんたちの工夫も必要でした。
 住まいは2022年3月に完成。1年住まわれた様子を見に訪問させて頂きました。

〇 Tさん奥様
 最初の冬、今までの寒さを想像して石油ストーブを使うかもしれないと用意していましたが、エアコン1台の暖房で済みました。床暖房を入れてもらっていて、寒い日に3~4回使いましたが、とても心地よかったです。サンルームとLDKの間の扉は、よほど寒いとき以外は開けたままにしています。夏の暑さもエアコン1台で十分に快適に過ごせました。キッチンから玄関へ収納を兼ねた通路がありますが、自然の風がとても気持ちよく抜けていきます。たくさんの家具を持っていたので、それらを持ってきてもうまく収まるよう収納を設計してもらいましたが、1年経ってみると、家具を少し処分してその分収納スペースを広げていこうかなと、今は考えています。

〇 設計担当・堺原からのコメント
 外装は防火やメンテナンスの性能重視で選びました。風の通る雨戸は風通しを、軒のある屋根形状は四季の日照を考慮しました。またサッシや断熱については、2025年に義務化される省エネ基準に沿った仕様になっています。耐震については等級3を確保しています。
 Tさんのお住まいは調湿機能の大切さから、真壁という伝統表現を用いて柱・梁を表しています。床、壁、天井には国産の無垢桧や杉板張り、壁は漆喰塗り等の自然素材で、大工や職人により丁寧に仕上げました。

北側から玄関に入ると、さらに猫ちゃんたちの脱走を防ぐためのガラス扉があり、この玄関土間が猫ちゃんたちの食事と休憩の場所になっています。

階段も猫ちゃんたちの遊び場、ちょっとおすましして ハイ・ポーズ。

猫のキャットウォークを楽しんでいるのは、T邸の猫ちゃんたちの中で一番人なっこいポリちゃん(オス、十歳)

持ってらっしゃったご仏壇も、きちんと収まる場所を確保しました。

車椅子になってもトイレの使用が不便にならないよう、洗面室と一体の広々したスペースを確保しました。

サンルームとの間の間仕切りを閉めた時のLDKの様子

キッチンの天井は不燃の漆喰、リビングダイニングの天井は国産杉材を使い、床はヒノキの自然素材のLDKです。猫ちゃんスペースからもこのLDKに。

《撮影 葛谷舞子》

設計概要

敷地面積:242.94㎡(73.49坪)

用途地域:第一種中高層住居地域(建ぺい率60%、容積率150%)

防火指定:防火地域指定なし

建築面積:66.74㎡(20.19坪)

延床面積:99.15㎡(29.99坪)

外  壁:サイディング張り